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2022-2023日本Car Of The Year発表に日ですね。一人のOBの独り言です。

2022年12月08日

どのブランドの、どの車が、この大賞の座につくか、現時点(15:18)不明ですが、どの車になろうとも、おめでとうございます。関係者のすべての方々の努力の積み重ねの結果です。どれになろうとも、その栄光を褒め称え、リスペクトしあうことで次の新しい時代へと進めることが出来ます。まずは、その日本らしく、日本人らしくお互いをリスペクトし栄光をたたえましょう。

ちょうど10年前、広島の会社はこの栄光を得ることができました。その時に、いくつかコミットメントを高い席からさせていただいた記憶があります。この10年間を振り返ってみます。

まず、

VW Upの登場に対して、日本もSmall Carで頑張ろうと。そしてDemio(現Mazda2)やYaris、Fitなど素晴らしいコンパクトカーが世の中に登場しました。そしてEV SAKURAですね。

86/BRZの登場に対して、NDロードスターを先祖帰りに用に小さく・軽くし1トンを切るモデルへとよみがえらせました。そして2022年は登場後7年目になる中、販売記録の更新になりそうですね。日本でもスポーツカー文化が根付き始めたのではないでしょうか?

BMW3erのDEモデルの戦略的価格での投入は、広島の会社のDEエンジニアの心に改めて火を点火させ、6気筒DEの開発へと進ませました。競争はよりよい技術を創造していきます。そして驚異的な燃費と走りの実現を成し遂げたように感じます。

レンジローバー・イヴォークに関して、イギリスの文化の香りがするクルマから、日本も文化の香りのするクルマを創りましょう、と宣言しました。広島の会社は、Mazda3以降のシンプルな引き算のデザインで、匠のモデラーの手による練りこまれた面構成で様々な表情をする素晴らしい外観デザインを創り出しましたね。これこそ職人がしっかりと手入れした日本庭園につながる文化を感じますし、CX-60 のインテリアではあえて日本的な縫い方の手法を入れて繊細な日本の服飾・織物文化を取り入れています。日本文化を感じるクルマがようやく出てきました。

この10年で、あの時に宣言したように素晴らしいクルマを企画し、開発し、製造できる状態になったと思います。今年の大賞は何かわかりませんが、大きく良い10年として区切りをつけましょう。

そして、これからですね。

新しい時代へ踏み込んでいきましょう。

ここまでの継続してきた良さをそれぞれのブランドの強みを出しながら、つまりお互いをリスペクトしつつ、お客様に素晴らしい価値を提供し続けることのスタートです。次の10年が楽しみです。


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